・定期テストと高校入試では、問題の形式が大きく異なる
・高校入試では、初めて目にする長文を短い時間で読解しなければならない
・単語や文法が完ペキでなくても、長文を速く読むことは可能
前回記事はこちら
→ 英語長文を素早く読むための3つのポイント前編
新潟市の家庭教師です。
今回は、高校入試英語の長文を速く読み、長文問題で点数を上げるための具体的な3つのポイントを挙げてみたいと思います!
英語の長文で苦しんでいる中3受験生は参考にしてみて下さい!
英語長文を読むときに一番困るのは、「単語・文法が分からない」ことでしょう。
しかし、そこで悩んだり、つっかえてしまうのはNG。
一つでも知らない単語に当たると、読むのを止めてしまったり、考え込んでしまう生徒さんが家庭教師をしていても目立ちます。。。
まず、始めに注釈を読むクセをつけましょう。
注釈とは、本文と問題との間にある、受験生が知らない・習っていない単語の和訳や解説のこと。
中学校で習う単語だけでは長文が作れませんので、新潟県の高校入試の長文には必ず注釈が入っています。
注釈を先に見ておかないと、和訳が書いてあるにも関わらず、知らない単語と思い込みつっかえてしまうという大きな時間のムダが生まれてしまいます!
ですから、本文よりも先に注釈を見ておき、習っていない単語が出てきてもスムーズに読み進められるようにしましょう。
注釈以外でも、知らない(忘れた)単語や表現が出てくることはあるでしょう。
しかし、全てを完全な日本語に訳さなければ、問題が解けないということはありません。
初めに読むときは大まかな内容が分かれば十分です。
大まかな内容をつかんでから設問を読み、問題に関係する部分だけをもう一度丁寧に読めばイイのです。
家庭教師指導でもそのように教えていますよ。
長文が苦手な生徒さんほど、全文を和訳しながら読もうとします。
すると、知らない単語でつっかえて止まってしまい、時間が足りなくなってしまいます。
問題とは関係のないところで悩んでも仕方ありませんよ?
それでは、大まかな内容をつかむとは具体的にどう読めば良いのでしょう?
次が最後のポイントです!
英語と日本語とでは語順が大きく違うことはみなさん知っていますよね?
日本語に直すときには、英文の後ろから訳すことが多いです。
例えば、上の26年度新潟県の入試過去問にこのような一文があります。
On a very cold day in winter, my friend and I found beautiful, thin pieces of ice on leaves in the forest.
長い英文ですから、訳すのにとても時間がかかりそうですね・・・。
直訳すると、
「冬のとても寒い日に、私の友人と私は、森の中で、葉の上に美しく、薄い氷のかけらを見つけた。」
となりますが、英語の語順では、
②とても寒い日に ①冬の ③私の友人と私は ⑨見つけた ⑥美しく、薄い ⑧かけら ⑦氷の ⑤葉の上に ④森の中で
と語順が全く異なります!
つまり、全文を日本語に訳そうとすると、この語順の違いによって時間がかかります。
速く、大まかに読んでいくためには、英語の語順のまま読み進めて行くのがオススメ。
しかし、長い英文を丸ごと読むのは難しいので、区切りをつけて英文の順番通りに前から読みます。
区切りの良いところに、「 / 」スラッシュを入れて読んでいくので、スラッシュリーディングと呼びます。
スラッシュを入れる場所は、「,(カンマ)」「前置詞」「接続詞」の前が良いです。
この3つの前は意味が切れることが多いからです。
上の例文であれば、
On a very cold day / in winter,/ my friend / and I found beautiful, / thin pieces / of ice / on leaves / in the forest.
という感じでスラッシュを入れます。
そして、前から大まかに読んでみて下さい。
とても寒い日 / 冬 / 私の友人 / と私は見つけた美しい/ 薄いかけら / 氷の / 葉の上 / 森の中
こんな感じでOKです。
大まかな内容はつかめるでしょう。
もし、知らない単語が出てきても読み飛ばしてかまいません。
周りから予測できればベストですね!
以上、高校入試の英語長文攻略のための、3つのポイントをご紹介しました。
もちろん、単語や表現をたくさん覚えているのに越したことはありません。
また、ネイティブのように長い英文がすらすら頭に入ってくれば高得点間違いなしです。
しかし、そうでなくても長文攻略は可能です!
やり方を知っているか、知らないかの違いが得点を分けます。
さらに、まだまだ高校入試の攻略ポイントはたくさんあります。
ぜひ、体験授業で実感して下さい!
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