中3受験生の家庭教師をしていると、英作文ができない!苦手!という相談を受けます。
新潟県の公立高校入試では、ほぼ毎年自由英作文が出題されます。
配点が10点前後あるので、ぜひ取りたい問題なのですが、全く書けないという中学生さんが多いですね。
英作文とは、
①日本語→英語の書きかえ
②並びかえ
③日本語や英語での質問に対して英語で答える問題です。
例えば、
①次の日本語を英語に書きかえなさい。
「私には東京に住んでいる妹がいます」
②次の日本文に合う英文になるように、( )内の語句を並べかえなさい。
「彼女はテニス部の一員です。」
(member , is , club , she , a , the , tennis , of )
③オーストラリアの中学生たちが、あなたの学校を訪問することになりました。
あなたは、クラスの代表として歓迎のあいさつをすることになりました。
どのようなことを話しますか。
その内容を、解答用紙の”Hello , everyone” に続けて、□の中に5行以内の英文で書きなさい。
(平成26年度新潟県公立高校一般入試より)
このような問題です。
中学生が取り組みにくいと感じるのは、単語・文法・表現、すべての英語力が必要だからです。
逆に言えば、英作文ができるようになるということは、英語全体の力がつき、得意になっていると言えます。
英作文の練習をすることが全体のレベルアップにつながるのです!
それでは、英作文を得意にするためには、どのような勉強法が良いのでしょうか?
↓英語学習は家庭教師におまかせ!↓
英作文がスラスラできるようになるためには、英単語や熟語を沢山覚えていることも必要です。
上の例題①を見てみましょう。
①次の日本語を英語に書きかえなさい。
「私には東京に住んでいる妹がいます」
私・住んでいる・妹という日本語から、英単語がパッと浮かんで正しくつづれなければ、答えようがありませんよね。
私→ I my me mine
住んでいる→ live living
妹→ sister
といった具合に、英単語がパッとに浮かんで正しく書けることが最低条件。
しかし、英単語をどれだけ覚えても、それだけでは英作文は書けません!
日本語と英語の一番大きな違いは、文の組み立てです。
日本文の順番通りに対応する英単語を並べても、正しい英文にはなりません。
②の例題を見てみましょう。
②次の日本文に合う英文になるように、( )内の語句を並べかえなさい。
「彼女はテニス部の一員です。」
(member , is , club , she , a , the , tennis , of )
これを日本語の順番通りに並べると、
She is the tennis club of a member . (誤答例)
となるでしょうか。
この語順問題を乗りこえるためには、教科書本文や重要例文の暗記が一番。
英文とその日本語訳を丸ごと覚えるように練習していけば、文法や文の組み立てなども頭に入ってきます。
正しい英語の感覚が身についてくるのです。
教科書本文や重要例文を覚えているうちに、上の誤答例は、「なんか気持ち悪い!変だぞ!」と違和感を持つようになります。
数学の問題を解いていて、人数を求めているのに答えが負の数や分数になるのと同じ違和感です。
関連記事
英作文で使いやすい例文をご紹介!
→ 高校入試の英作文で使える!5つの例文
違和感を感じられるまで英文の暗記や暗唱を続けていくと、英単語や表現が自然と身についていきます。
また、文の構造が感覚的に身についてくるので、長文もスラスラ速く読めるようになるでしょう。
さらに、三単現のs や時制の一致などにも違和感で気づくようになり、ケアレスミスが減るはずです。
まさにイイことづくし!
そして、例題③のような自由英作文は、覚えている英文の一部を少しだけ変えることで簡単に書けるようになります。
以前、中学生の英語の授業の予習復習の方法としてこんな記事をご紹介しました。
英語の予習ノートについて
→ 今日からできる授業の予習法・ノートの使い方
ノートの左ページに教科書本文を書き写し、右ページに日本語訳を書いていく学習方法です。
これを続けていけば、上で挙げたような英語の感覚が少しずつ身についてくるでしょう。
つまり、英語全体のレベルアップにつながり、もちろん英作文の力もつきます。
教科書でも例文集でもかまいませんので、左右を隠しながら練習していきましょう!
関連記事
中学英語はいつから苦手になりやすい?
→ 英語が苦手な中学生はここから見直そう!
↓英作文の基礎基本が身につく体験授業↓