「受験生になるのに高校入試のことが何も分からない・・・。」という中学3年生さんや保護者さまはいませんか?
今回は、新潟県内の公立高校入試のしくみについて、ゼロから分かりやすくご説明いたします♪
中3受験生だけでなく、中学1,2年生やその親御さまにも分かりやすい内容を心がけました。
「そんな当たり前のこと知ってるよ!」とおっしゃらずに最後までご覧いただければ幸いです!
平成26年度までの公立高校受験には3つの方法がありました。
推薦入試・一般入試・2次募集です。
推薦入試には、一般推薦と特別推薦(主にスポーツ)があり、一般推薦の場合は、調査書(中学校の成績等)と面接、課題作文(または自己PRカード)のみで合否が決まりました。
つまり、H26以前の推薦入試では学力試験がありませんでした。
ところが、全国的な推薦入試廃止の流れがあり、新潟県でも1倍以下の志願倍率が続いていたため、平成27年度から一般推薦入試は廃止となりました。
特別推薦の代わりに、スポーツやその他で秀でた実績を上げたごく一部の中学3年生を対象として、特色化選抜という新しい入試が始まりました。
また、2次募集はあくまでも定員割れの高校・学科が対象ですので、平成27年度以降は高校入試と言えば一般入試のことを指します。
つまり、行きたい高校へ進学するためには、ほとんどの受験生が3月の一般入試を勝ち抜かなくてはなりません!
一般入試は3月10日前後に実施されます。
どのように合格者を決めるのでしょうか?
また、公立高校の受験倍率はどのくらいなのでしょうか?
平成26年度までは、調査書と学力検査の2つで合否が決まりました。
調査書とは、中学校3年間の成績(内申点)と行動(部活動や委員会、出欠など)を記入したもの。
成績は学年ごと、教科ごとに5段階評価されます。
(1年間分の通知表だと考えて下さい)
教科は、国社理数英の主要5教科だけでなく、体育,技術家庭なども含めた合計9教科です。
つまり、音楽や美術のテストも高校入試に関わりますよ!
内申点は、5段階評価×9教科×3学年=135点満点。
たとえば、三年間オール4の生徒さんは、評価4×9教科×3学年=108点 が内申点として調査書に書かれます。
中1の始めの定期テストから高校入試の合格判定は始まっています!
学力検査は、主要5教科(国社数理英)各100点合計500点満点のテスト。
どの高校を受験する場合も問題は共通で、平均点は各教科毎年50点ほど。
内申点と学力検査を1000点満点に換算し、各高校各学科よって、3:7や5:5などの比率で合計して評価します。
さらに平成27年度の入試から「学校独自検査」という新しい試験の導入が決まりました。
9割以上の公立高校で実施されています。
これによりほとんどの高校では、調査書(内申点)+学力検査+独自検査の3つの合計点で合否を判定することになります。
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学校独自検査について
→ 学校独自検査って何だろう?
↓新潟県の高校受験に強い家庭教師↓
昨年度の全日制高校の倍率は約1.06倍。
しかし、高倍率と定員割れの高校に分かれる傾向で、人気校に限れば1.30倍ほどになります!
少子化とはいえ、シビアな受験戦争。
「行けるところでいいや~」なんて言ってると、かなり限られてしまいます!
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各高校の倍率はこちら
→ 新潟県公立高校入試募集人数と倍率
新潟県の公立高校入試は、制度も傾向も大きく変わっています。
まずは入試情報を知ることが高校受験のスタート。
新潟県の高校入試を正しく知って、行きたい高校へ進みましょう!