「塾で英語を習っているのに、成績が下がって困っている」と家庭教師へのご相談がありました。
勉強方法を確認したところ、音読を全くしていないとのこと。
また、せっかく副教材のCDがあるのに聞いていなかった中学2年生の直樹くん。。。
その日から音読を取り入れた直樹くん。
9月の定期テストは見事20点以上アップしました!
今回は、音読の重要性について書いてみます。
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みなさんカラオケは好きですか?
好きな曲をマスターしようと思ったら、まず何度も聴きますよね。
聴くだけでは覚えられませんので、その後、歌詞を見ながら何度も歌うと思います。
これをくり返しているうちに、自然と歌詞もメロディも覚えていきますよね。
そらでも歌えるようになると、歌詞の意味や韻について気づくことが増えてきます。
英語学習も似ています。
何度も聴いて、何度も読んでいるうちに英文がスラスラ頭に入ってくるようになります。
それから、文法や和訳が連動し、スムーズに理解できるようになるのです。
中学校の定期テストに関しては、教科書の本文と和訳が頭に入っていれば7割はOKですし、
残りの3割も、音読のくり返しによって本文と重要例文のリズムや構造がつかめていれば、多少語句が変わっても対応できます。
ですから、CDや音声ファイルがあれば聴いてみて、マネして音読しましょう。
CDに続いてスラスラ音読できるようになってから、文法や語句を学習すればカンペキです!
家庭教師をしていてよく分かるのですが、中学生はあまり音読をしたがりません。
声に出して読むのが恥ずかしいというのもあるでしょう。
また、プリントやワークのように、終わった後に形に残らない学習を避けたがるというのもあるかもしれません。
しかし、言葉の学習は、まず聞くこと・話すことからですよ!
読み書きはその後です。
みなさんが、日本語を身につけたプロセスを考えてみて下さい。
まず、耳から入ってくる親の言葉を見よう見まねで発音します。
読み書きを習うのは、それからかなり後のことですよね?
英語の学習も、まずは聞く・話すから始めましょう。
中学英語の教科書全文をマスターすれば、海外旅行程度の日常会話はできるようになります。
中高6年間も英語を勉強したのに、大人になって簡単な会話もできないというのは、ペーパーテストに偏り、音読や会話が不足しているからです。
もちろん、音読は英会話だけでなく、テスト勉強や高校入試、大学入試でも効果がありますよ。
リスニング、発音・イントネーションの問題は、普段からの音読がなくてはなりません。
また、音読の習慣化によって、英文の構造が感覚的に身につきます。
並び替えや英作文の問題で、とんちんかんな英文を作ってしまうことがなくなりますよ。
上でも書きましたが、中学生はあまり音読をしたがりません。
音読するように言っても、プリントや問題集のように形に残らないので、ぼーっと見ながら、口先だけで読んでおしまいという生徒さんが多いです。
これでは、何回読んでも効果がありません。
英会話の授業での音読は、
授業での音読のさせ方
① スラッシュリーディング
チャンクのまとまりで切って、リーディング。
② シャドウイング
モデルに合わせて、影のようにくっついて読む。
③ リピーティング
1文を聞いてからリピートする。
④ スピードリーディング
単語数÷3秒、もしくは単語数と同じ秒数で3回読む。
リエゾンなどの音の変化を意識させて読ませる。リスニング力アップにも効果的。
⑤ クローズドリーディング
AppleTVを使って、iPad上の教科書をテレビに映し、単語を徐々に消して何度も音読。
最後は全部消して英文を再生。
⑥ Read & Look up
言わずと知れた音読方法。
⑦ 翻訳読み
ペアでじゃんけんをして勝った方が日本語を言い、負けた方がその英語を言う。
3秒ルールを作り、言えなかった場合はパートナーがその英語を教える。
引用元:中学生の頭に英語回路を作る語彙指導と音読指導|TOEFL Web Magazine
上のように、段階に分けて練習することが大切。
しかし、家庭学習でここまではやるのは難しいでしょう。
まずは、単語と内容(和訳)を意識しながら、すらすらと読めるようになるまで音読するだけでも効果は十分。
回数は、まず5回読んでみて、つっかえたり構造が分かりづらいときはもう3回くらい読むのが良いのではないかと思います。
くり返しになりますが、ただ目先・口先だけで読むのではなく、一文一文の内容と構造を頭で考えながら、かつスピードも意識して行うことがポイント。
もちろん、定期テストや高校入試の成績アップにも効果的です!
「音読なんてしても、直接点数につながらないでしょ」なんていう中学生は騙されたと思って1ヶ月試してみて下さい。
きっと気づきがあるでしょう♪
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