こんにちは、ホームティーチャーズです。
「勉強が苦手で、学習の仕方がわからない」というご相談が増えています。
中学受験に関するご相談も多いのですが、それに肩を並べて多いお問い合わせです。
「おちこぼれになっているのではないか・・・」
「小学生の勉強がここまでできないなんて・・・」
「親が教えていても、手がつけられないような状態だ・・・」
という悲痛な内容です。
いずれのご家庭でも、お子さまに特別高いレベルを要求しているわけではなく、
学校の授業についていければ十分と考えているのにもかかわらずです。
ここまで深刻でなくても、保護者さまの多くは、お子さまの勉強に対する不安があるでしょう。
今回は、もしも「うちの子は勉強が苦手かも・・・」と思ったときに、
小学生の保護者ができることと、してはいけないことについての記事です。
何らかの理由で学校の勉強についていけなくなってしまったお子さまにとっては、
「勉強=辛い」という図式が成り立ってしまっています。
「勉強しなさい!勉強しなさい!」と命令されれば、より一層辛いものと感じます。
「勉強しないから、成績が悪いのよ!」とガミガミどやしつけられて、
やる気が出る子はいるでしょうか?
辛いと感じている勉強をしぶしぶやっていても学力はつきませんし、
毎日続けようという気も起きません。
特に家庭での学習は、自らすすんでやらなければなりませんし、
そのためには楽しく達成感のある雰囲気が必要です。
かといって、放っておいても状況は変わりませんよ。
辛いものに対して、自ら進んで取り組むことは絶対にありません。
確かな家庭学習の習慣を作るために、親のサポートは必須です。
では、どのようにサポートすれば良いのでしょうか?
また、百ます計算の生みの親である岸本裕史先生は、
著書の中でこのように言っておられます。
子どもがテストを持って帰ってきます。
95点なら、心から喜んでやりましょう。
90点なら「よかったね。いいわ」と、にっこりしましょう。
100点など、なかなか取れるものではありません。
親でもめったに取れはしなかったはずです。
100点なら、一家揃って、「おめでとう。すごいね」と祝うことです。
「この次も頑張りなさい」なんていうのはお節介です。
子どもは黙っていてもがんばるものです。
百点を得ることのむずかしさはよく知っているのです。
親が要らんことを言うことはありません。
80点でも喜びましょう。
「だいたいできているわ。もう少しね」と、支え、励ますことです。
もし、50点や30点でも、決して叱りつけないで下さい。
ほめるほどのことはありませんが、
「うーん、いまひとつだな」
「ちょっと復習が足りなかったようね」
でとどめておきましょう。
子どもは学校でテストを返してもらった時、
すでに手ひどく打ちのめされているのです。
いわば傷を受けているのです。
それを荒縄でごしごしこするような叱言は、より傷を深くし、痛めつけるだけです。
「あら、30点だったの。ちょっとよくないわね。
でも、こんど、もう少し復習をちゃんとやっていたら、60点ぐらいにはきっとなるよ。
二倍も良くなるわ。応援してあげるから、やってごらん。
ね。あ、おなか空いてるでしょう。おやつを食べてから、あそんでいらっしゃい。
夕方、ごはんの前に宿題をする?」と、点の悪いのを負の評価ばかりせず、
それこそ発想を逆転させ、いまから著しく伸びる余地がある!
と、大いに希望と展望を持たせることです。
100点の子なら、それ以上の点を取る楽しみはありません。
それに比べて、わが子どもはうんと点数が増える可能性がある、
二倍、三倍と伸びる楽しみがある―
こういった親のかもしだすゆとりが、子どもの気持ちを落ち着かせ、
やる気を育む契機ともなるのです。
引用元:見える学力、見えない学力 岸本裕史著
というように、内心では不安や怒りが湧いてきても、
お子さまには余裕を見せてあげましょう。
これはもちろん、「勉強なんて苦手でも大丈夫、やらなくても平気」ではなく、
「これから一緒に頑張ればできるようになるから心配するなよ」という勇気づけです。
こういったサポートを感じられずに、ガミガミと言われ続けたお子さまは
どんどんやる気と自信を失ってしまいます。
→→ 【小学生/学習】「うちの子は勉強が苦手かも・・・」と思ったら!? その2に続きます。