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→【中学受験】「読書しなさい」はナシ? 国語の勉強方法その1
中学受験の問題ともなれば、学校の教科書の文章よりも難解です。
「何を聞かれているのか?」「何を答えればよいのか?」を
一人で的確にとらえることは、小学生のお子さまにとって難しいでしょう。
まずは、お子さまと会話をしながら文章の内容やそれぞれの設問で聞かれていることを口頭で確認しましょう。
例えば登場人物の名前や何についての説明文かというような、ごく簡単な質問をしながらすすめていきます。
「読む」「書く」よりも、「聞く」「話す」の能力が先に発達していますので、
お子さまは会話の中では筋道立てて考えたり、質問の趣旨やおおよその答えを言葉で話すことができます。
この「聞く」と「話す」という会話の中ではできることを少しずつ「読む」と「書く」へ橋渡しさせていきます。
つまり、
「なんだそういうことを質問されてたんだ!」
という、会話の中での「聞く」から問題文を「読む」(読解)への橋渡し。
「そんな風に書けばいいんだ!」
という、会話の中での「話す」から自分の言葉や本文の引用をまとめて「書く」(記述)への橋渡し。
このような順番で力をつけていくことが理想です。
またこのような読解・記述の指導はクラス授業では難しいでしょう。
どこまで読めているのか理解しているのかは、一人ひとり微妙な違いがあります。
一斉授業で「ここはこういう内容です。ですからこのように答えます。」ではいつまでも力がつきません。
(授業で扱った問題と同じ文章が入試で出るなら別ですが)
マンツーマンでの会話を通してお子さんは少しずつ身につけることができます。
会話の相手は、お母様やお父様でも問題ありません。
事前に問題をよく読み、スモールステップの質問をいくつか用意して下さい。
そこからどのようなに設問に取り組むのか、お子さまとの会話の流れを決めておく必要があります。
お子さまと一緒に読みながらの会話ではあまり意味がありません。
意図的に橋渡しができないからです。
もちろん私たち家庭教師は的確に生徒さんの読解状況を理解し、
問題を解くのに必要な状態まで少しずつ近づけることが可能です。
小学生は客観的な文章を書くことがとても苦手です。
100字程度の短い文章を毎日書くことで慣れましょう。
事実を正しく・筋道を立てて書くということがテーマですので短くてもかまいません。
その日に友だちと話したこと、遊んだこと
観たテレビ番組や読んだ本、遊んだゲームのこと
食べたもの、作ったもの、好きなもの、嫌いなもの
題材は何でもOKです。
ただし、自分だけの日記や感想ではなく、
自分以外の読み手に正しく伝わるように考えて書くように指示、添削してあげて下さい。
これだけでもかなり国語の力がつくと思います。