「教師は五者であれ」と言われます。
五者とは、学者・医者・易者・役者・芸者です。
様々な意味合いがあるようですが、
学者 勉強を教えるためのスキルや知識を持っている
医者 顔色や行動から、その日の体調や集中力を見極めることができる
易者 過去の経験やデータから生徒の適性を見抜いて、適切な進路指導ができる
役者 生徒を惹きつけて、感動させる授業ができる
芸者 時には勉強以外の余裕や遊びをもった魅力的な人間であること
というように解釈しています。
この中には一つとして、教師のマネをさせるという要素がありません。
(もちろん教える手順の中で、見本をマネてもらうことはあるでしょうが
良き教師であるためには、人間としての幅がなくてはなりません。
指導者に幅がなければ、教え子を自分の枠の中だけで指導してしまいます。
つまり、長所を活かした指導ができず、子どもの個性は消えてしまいます。
家庭教師も同様です。
「ただテキストの内容をおぼえさせる」
「ただ自分の勉強方法を押しつける」
これでは、本当の意味での学力を上げることはできません。
五者の要素をもう一度確認して、常にレベルアップを目指して行きたいと思います。