小学生の嫌いな科目トップ3は、
1位 算数 22.9%
2位 なし 19.0%
3位 国語 18.1%
だそうです。
※ちなみに、好きな科目1位も算数です。不思議ですね!
新潟市の家庭教師です。
学習内容が抽象的になる小学校4年生から、算数嫌いになるお子さまがグンと増えます。
1億を超える大きな数やがい数、2けたでわるわり算、分数小数など、日常生活ではあまり触れない数や計算が出てくることで取っつきにくくなるわけです。
中学校へ進むと、負の数(マイナス)、文字式、平方根(ルート)といったさらに抽象的な数を扱うことになり、嫌い・苦手というお子さまはさらに増えてしまいます。
くわしくはこちらで解説しています
→ 【算数/数学】数学が苦手になる中学生の特徴|上越市の家庭教師HT
今回は、この夏休みに少しでも算数数学の苦手を克服したい!という小学生中学生に向けまして、家庭教師目線で学習のポイントをお伝えいたします。
夏休みは苦手教科にじっくりと向き合えるチャンスです。
ぜひ参考にしてみて下さい!
中学生の生徒さんや保護者さまにお話しを聞いていると、数学の中でも分野によって得意苦手があるというご意見があります。
「図形は苦手だけど、グラフは得意」 「計算はできるけど、文章題がダメ」
しかし、家庭教師として多くの生徒さんを見てきましたが、関数のテストはいつも80点以上だけど、図形はいつも40点以下という生徒さんはほとんどいません。
(社会の歴史は80点だけど、公民は40点ということはありますね)
多少は、得意な分野、苦手な分野で意識が変わると思いますが、
一般的に数学が得意な生徒さんはどの分野も得意ですし、苦手な生徒さんはどの分野も苦手です・・・。
分野に関わらず「苦手な子は全て苦手」ならば、算数数学が苦手な生徒さんにはどのような特徴があるのでしょうか?
岸本裕史先生は、ベストセラー「見える学力見えない学力」の中で、算数の苦手な子には、
1 数量感覚がついていない子
2 何を問われているか読み取れない子
3 計算力のたよりない子
という3つのパターンがあると述べられています。
1の数量感覚は、学校の授業ではなく、親子の会話の中から育まれ、
3の計算力については、「100マス計算」のような反復の計算練習によって、数の感覚と自信が深まるとも述べられています。
くわしくはこちらで説明しています
→ 【算数/小学生】お子さまを数学苦手にしないために|新潟の家庭教師HT
2の「何を問われているか読み取れない子」に関して、岸本先生は算数や数学の問題というよりも、「読書嫌いの本読まずで大きくなってきた子」であると指摘されています。
つまり、算数・数学が苦手になる生徒さんは、「数や量に対する感覚」と「問題文から情景や場面をイメージする力」が不足していると言えます。
したがって、問題の解き方だけを学習塾で教わっても、参考書の解説を覚えても、あまり効果がありあません。
算数や数学苦手を克服するためには、数量感覚とイメージする力を鍛える必要があります。
これらが備わってこそ、学習塾や参考書の解説が活きて、成績が上がっていくメカニズムです。
夏休みには、上の二つ意識して、算数数学に取り組んでみて下さい。
また、具体的な勉強方法については、下のおすすめ関連記事を参考にしてみて下さいね!