新潟市の家庭教師です。
今回は、幼児教育や小学校低学年の学習についてのお話です。
小学校に入るとテストや通知表の成績が重視されるようになってしまいますが、低学年の成績と大学入試の結果とに相関がないことはよく知られています。
つまり、低学年での通知表がオール「たいへんよい」でも、10年後には大学に行くことすら難しい学力ということがありますし、
小学校の成績は中の上くらいでも、トップレベルの大学に合格するお子さまがいらっしゃいます。
この差は何なのでしょう?
全く関連がないのであれば、幼児教育は将来にとって無意味なのでしょうか?
小学校3,4年生までの授業は、考える機会があまりありません。
先生の授業を聞いて、宿題をきっちりやっておけば、学習内容のほとんどは覚えられるでしょう。
工夫したり、解き方を自ら考えるような学習は発展的な内容として扱われ、テストや通知表にはあまり影響しません。
問題ができること・正解することでテストの点数が上がり、たいへんよいと通知表で評価されていきます。
しかし、中学・高校と進むにつれて状況は変わります。
まず、授業や宿題だけで学習内容を全て覚えることが物理的に難しくなります。
闇雲に机に向かうのではなく、効率や効果を考えた学習習慣が必要です。
さらに大学入試では論理や表現といった、覚えるだけでは身につかない力も求められるようになるのです。
つまり、低学年のテストで100点を取った=賢いというほど単純ではありません。
賢さとは、思考・論理・表現も含めた総合的な力で、テストや通知表には表れにくいものと言えます。
賢くなるためには考えることが必須です。
仮に正解にたどり着けなかったとしても、考えることによって、その分だけ賢くなれるのです。
賢くなるための思考手順は、
闇雲に手を動かしてみる
→ 仮説を立てる → 検証する → 失敗する or 反例が見つかる
→ 仮説を立てる → 検証する・・・
このくり返しです。
最終的に正解にたどり着くかどうかはあまり重要ではありません。
ですから、点数での評価はできませんし、知識や正解を教えるわけではありませんからそもそも学校の授業としては向いていません。
お子さま自身も、点数化されないことや失敗が多いことから、あまり好んで取り組もうとはしません。
楽しんでできる工夫が必要です。
(ルールに当てはめて、正解が出た方が楽しいですからね)
しかし、この考える力が大学入試や社会人になってから評価されるのです。
公式やマニュアル通りにしか考えられない・行動できないでは足りませんよね?
最も簡単な思考のトレーニングはパズルです。
特に数字を使ったパズル(ナンプレ・数独)は、論理性やルール、仮説、検証、反例といった上のような思考の手順を踏みますのでオススメです。
個人的には、マスターマインドというアナログゲームもオススメです。
小学校高学年の家庭教師指導で使ったこともあります。
3,4年生のお子さまはワクを3つに減らせば楽しめるでしょう。
こんなゲームです
→ 色当て|脳トレゲームGame for the Brain
一方で、流行しているスマホゲームはあまりおすすめできません。
あまり深く考えずに、単純に遊べるゲームほどヒットする傾向にあるそうだからです。